ドクターズコラム

インプラントの治療期間と通院回数はどれぐらい?上の前歯と奥歯で実例紹介

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和歌山ふじと台にある、かわさきデンタルクリニック院長の川崎です。
「ドクターズコラム」をご覧いただき、ありがとうございます。

この「ドクターズコラム」では、インプラント治療を検討するにあたって、多くの方が気になるテーマを取り上げ、解説を行っています。

今回のテーマはインプラントの治療期間についてです。

インプラント治療は、歯を失ったり、歯を悪くしてその状態からどうしても抜かざるを得ない方が検討する治療法です。

インプラント治療を検討される方の生活課題

実際にインプラント治療を検討される方たちの課題は生活している中で生じます。

  • 食事時に悪い歯を気にしてしまい、楽しいはずの食事を面倒に感じる
  • 噛み合わせが悪くものが食べづらい
  • 肩こりなど体の不調を感じる
  • 歯がない見た目を気にしてしまい人と会話することが億劫になった

特に食生活に不自由を感じてしまい、歯を失う前の生活を取り戻したいと後悔する方も多くいらっしゃいます。

歯を失う前の生活を取り戻すために、入れ歯やブリッジなどの治療も選択肢の1つではありますが、インプラント治療は天然歯とほぼ同等の機能と見た目で、これまで通りの食生活が取り戻せるメリットがあります。

インプラントの治療期間に関する主なお悩み

当院ではインプラント治療を検討されている受診者の方たちにカウンセリングを行っています。

様々な歯のお悩みをお伺いしていますが、術後どれぐらいで歯を入れる事が出来るか?など治療期間について聞かれる事も多くあります。

最も多い質問は以下です。

  • インプラント治療で人工歯を取りつけるまでにかかる期間
  • インプラント手術後すぐに歯をつけられない理由
  • インプラント治療が終わるまで、どの様な工程があるか

インプラント治療を検討されている皆さんも、こうしたお悩みをお持ちでしょうか?

インプラント治療にかかる期間

インプラント治療にかかる期間は受診者の1人ひとりの歯や歯茎、骨の状態、ご要望等によって異なります。

  • 何本インプラントを入れるか
  • 虫歯や歯周病の有無(必要な場合は事前にその治療を行い、治癒の様子を見ながらインプラント治療を進めます)
  • 歯槽骨(インプラント体を埋入する骨)の厚みなど

事前カウンセリングの際に検査結果などを踏まえてその方の治療期間の目安をお伝えしていますが、ここでは代表的なケースについて、治療期間と内容、通院回数をご紹介します。

上の前歯の場合(所要期間5~6カ月、通院回数6~8回程度)

[1]1次手術:粘膜を切開し、骨(歯槽骨)に穴を開けて人工歯の土台となるインプラント体を埋め込んで、粘膜を縫合する(インプラント体は粘膜に完全に覆われている状態)
[2]消毒:1次手術の翌日
[3]抜糸:1次手術の1~2週間後
[4]2次手術:1次手術の2~3か月後(インプラント体と骨との結合を待って実施)。粘膜を切開し、埋め込んだインプラント体を露出させ、アバットメント(人工歯を取りつける支柱)を装着
[5]消毒:2次手術の翌日(必要に応じて)
[6]抜糸:2次手術の1~2週間後(必要に応じて)
[7]人工歯の型取り:2次手術の1~2カ月後
[8]人工歯装着:型取りの3週間後

*前歯では審美性(見た目の自然さ)が重要になるため、当院では多くの場合、「2回法」という手術を2回行う術式をおすすめしています。

また、前歯は奥歯に比べて歯茎や顎の骨が薄いことから骨造成が必要となるケースが多々あります。当院では治療期間が延びないよう、GBRという骨造成術と手術を同時に行っています。

奥歯の場合(所要期間3~4カ月、通院回数3~5回程度)

[1]手術:粘膜を切開し、骨(歯槽骨)に穴を開けて人工歯の土台となるインプラント体を埋め込んで、粘膜を縫合(インプラント体の一部が粘膜の上に露出するように縫合する)
[2]消毒:手術の翌日
[3]抜糸:手術の1~2週間後
[4]人工歯の型取り:手術の2~3カ月後
[5]人工歯装着:型取りの3週間後

*奥歯は見た目がそれほど問われないため、当院では多くの場合、「1回法」という手術を1回で済ませる術式をおすすめしています。

治療期間が延びてしまうケース

また、インプラント体を埋め込む箇所の骨量が足りないケースでは、骨移植やサイナスリフト、ソケットリフトという骨造成術を行うことがあります。

この場合は術部の骨の回復を待つ必要があり、治療期間が半年程度延びることがあります。

「複数本インプラントを埋入する場合その分、治療期間が長くなるのだろうか」というご質問をいただくことがありますが、治療期間はインプラント体と骨との結合や切開箇所の回復などを踏まえて設定されるため、インプラント埋入を複数本行ったとしても治療期間が延びることは基本的にありません。

インプラント治療に期間がかかってしまう理由

インプラント治療に期間がかかる理由の1つは、埋め込んだインプラント体と骨との結合に2~3カ月程度の時間を要するためです。

術後、切開部の治癒状況を確認してから次の工程に進むことで、着実に治療を行っていくことができます。

つまり、各工程に十分な時間と手間をかけることにより、治療の質が上がり、治療終了後にインプラントを長く安定的にお使いいただくことができるのです。

当院では、安全で信頼性の高い治療をご提供するため、国際口腔インプラント学会(ISOI)や日本口腔インプラント学会(JSOI)から各種データを収集し、それらに基づき適切な治療期間を設定しています。

一方、スピーディに治療を進める歯医者もあります。

その場合、噛む機能や見た目を早く回復できることがメリットとなります。

どちらをご選択いただくかは、受診者の方のご要望や状況によるものと思います。

また「入れ歯が合わず、食べ物を噛むと痛むので毎日つらい」といった場合は当院で入れ歯の調整をしながらインプラント治療を進めていただくことも可能です。

お困りごとやご要望がございましたら、まず一度当院にご相談ください。

無料相談・カウンセリングを実施しております。お気軽にご連絡ください

当院ではインプラント治療に関する無料相談を実施しています。

「自分がインプラント治療を受けられるか確認したい」「具体的にかかる費用が知りたい」という方は、電話やインターネットでお気軽にお申込みください。

専門知識を持つインプラントコーディネーターがお話やご相談をお伺いし、疑問にお答えいたします。

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インプラントは入れ歯やブリッジなど他の治療法に比べ、終了までに期間のかかる治療法です。

1つ1つの工程で治療箇所の状況をしっかり確認し、着実に治療を進めていくことで、治療が終了を迎えた暁には、食事や人とのコミュニケーションなどについて歯を失う前のように自然な暮らしを取り戻していただくことができます。

当院は、質の高い治療をすべての受診者の方にご提供するため、適切な時間をかけて丁寧にインプラント治療を行ってまいります。

医療法人かわさきデンタルクリニック 理事長・院長 川崎 豪彦